
For Daily Coffee Rituals
ノミの跡が心地よい木製の蓋がついたキャニスターと、柄杓のような凛とした珈琲杓。木工作家 田澤祐介さんの作品です。
木目に重なる表面のノミの跡が、視覚にも触覚にも心地よいキャニスター。茶道の柄杓のような珈琲杓は、自然と背筋が伸びて一杯一杯を丁寧に入れたくなる佇まい。いつものコーヒーもよりおいしく感じることができそうです。
何かを掬う道具として、茶道で使う柄杓の形に着想を得たという珈琲杓のデザイン。
掬う部分に柄を差し込んで接合する構造は茶道用の竹で作られている柄杓と同じで、一木で作るよりも手間がかかるものの、材料は有効に使うことができます。凛とした緊張感が心地よい杓です。
蓋の本体と珈琲杓はヤマザクラ、蓋の珈琲杓差し込み部分は色の濃いウォールナット材。サクラ材の使用や柄杓のフォルムはほのかに和の気配をまとい、コーヒーとの組み合わせが新鮮に感じられます。
始業や休憩など、気分転換の節目でもある毎日のコーヒーやお茶の時間。少し特別な道具を取り入れると、気持ちの切り替えにも良い作用をもたらしてくれそうです。