journal, storyInterview with STUDIO BOTANIC 「Less is More」をコンセプトとした革新的ナチュラルコスメ

2017年にドイツのケルンで誕生したStudio Botanicは、「Botanic(意:植物または植物学に関する)」という名を冠している通り植物由来の成分を大切にした自然派コスメブランドです。特徴はその徹底した姿勢。今やミニマルデザインの代名詞ともいえるドイツ人建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの名言「Less is More」を基本理念とし、パッケージから成分まで余分なものを省き、使い手と環境の両方に配慮した芯の通ったものづくりをしています。

「少ないほど豊かである」という考えを出発点に数あるナチュラルブランドの中でも存在感を放っているStudio Botanic。創業者のAlexander Hartanに話を聞きました。


−−−ドイツは元々オーガニック製品などに対する意識が高く、ナチュラルコスメも多い印象です。その中であえて新たなブランドを立ち上げた動機を教えてください。

Alexander Hartan:おっしゃる通り、ドイツでは過去20年間自然派コスメがたいへんなブームを巻き起こし、今はさらなる人気を獲得しています。私自身この変化に影響を受け、より自然派コスメに情熱的に関わるようになりました。その中で、市場は本来質が高いはずの自然派コスメの多くの魅力を見落としていると気がつきました。私が出会った多くの自然化粧品は、前時代的であり、私の要求を満たしていなかったのです。

そこで、新しいアプローチとアイデアを基本とした自然派化粧品を作り出したいと思いました。

−−−基本理念である「Less is More」はドイツ出身の建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエから引き継いだものですよね?この理念を掲げた理由を教えてください。

Alexander Hartan:そうです。私たちはビジュアルだけではなく、コンセプトもミニマルアートとデザインから確かな影響を受けています。「少ないほど豊かである」という原則は、革新的なナチュラルコスメブランドであるSTUDIO BOTANICをどのようにマーケティングするかの出発点でした。

例えばビジュアルデザインには普遍的な言語である絵文字を使用しています。シンプルな画像はコミュニケーションにおいて最も削ぎ落とされた形式です。

見た目でけではなく、材料に関してもミニマルを心がけています。標準化を優先事項として考えており、工業デザインとレイアウトによって材料の削減をしています。例えば私たちのプロダクトではシンプルでスタンダードなチューブと蓋を採用しています。独自のデザインのものを開発することも可能ですが、これならどんなブランドでも入手可能なため、余計な生産をする必要がありません。消耗品の削減に役立つのです。

−−−ビジュアルのデザインのみならず、パッケージもミニマルにしている点が印象的です。さらに成分も余分なものを含まないよう心がけていると聞きました。そうした製品は材料の削減につながり、環境にとって良いですよね。使い手にとってはどんな利点がありますか?

Alexander Hartan:人間の皮膚は成分の効果を特定のポイントまでしか処理できません。そのため有効成分の濃度が高すぎる製品よりも、最適量である方が良いのです。消費者はしばしば有効成分の高さに誘惑されますが、量が多いからといって必ずしも製品がより良いわけではありません。これはリソースの浪費につながり、お金の無駄でもあります。

STUDIO BOTANICのルールは次のとおりです。「材料はできるだけ少なく、必要な分だけを使う」。私たちは成分が可能な限り少ない方が、最高のプロダクトだと考えているのです。

前述の通り、多くは必ずしもより多くを助けるわけではありませんから。

−−−STUDIO BOTANICは天然素材を使用していますよね。オリジナルのプロダクトを作るにあたり、大切にしていることを教えてください。

Alexander Hartan:私たちはビーガン協会など認証機関が認めた、高い基準を満たす業者と成分のみを使用します。そのため天然成分100パーセントであり、動物でテストされた成分もありません。

このことを考慮した上で、最も重要なのは製品の機能と効果だと考えています。 STUDIO BOTANICでは最初にどの植物ベースのオイルと抽出物が基準を最もよく満たしているかを確認してから、有効成分の組み合わせをテストします。例えば有機アボカドやオリーブ、パッションフルーツ オイルなどはスキンケアに適したベースです。植物ベースのシアバターやビーガングリセリンも適しています。

次に、どの成分が望ましい効果を提供できるかと、香りが魅力的かどうかを決定するんです。時々マンダリンやホーリーフ、ペパーミントなどの低濃度のエッセンシャルオイルを加えて、香りを調整をしています。

−−−STUDIO BOTANICの製品は強い香りを使用せず、代わりに効果を優先していると聞きました。この香りへの考え方はどのようなお考えからでしょうか?

Alexander Hartan:多くの方が使う香水に配慮してのことです。皮膚科学やスキンケアの観点からは合理的ではありませんが、使う人の感情や性格を強調したり心地よさを生み出したりする大切なものだと考えています。香水を使う場合、他の製品の香りに邪魔されない方が良いと思っているんです。スキンケア製品の香りは、肌の上ですぐに消える必要があります。

そこで合成香料や天然香料を除いた自然派コスメを作りたいと考えました。

これは自然派コスメでは難しいことです。なぜなら自然の材料は独自の香りを有しているからです。通常ほとんどの自然派コスメはこの問題を解決するために、多くのエッセンシャルオイルを使っています。ですがSTUDIO BOTANICの製品は少量のエッセンシャルオイルを使用しているのみです。

−−−日本では現在3種類のクリーム「ハンドクリーム・コールドクリーム・スキンクリーム」を販売しています。これらのクリームの特徴は何ですか?

ハンドクリームは、手の保護と栄養を与えるクリームで吸収力がとても高いです。すばやく馴染んでほとんどべたつきません。

コールドクリームは、手にも顔にも体にも使えるオールラウンダーです。私たちのハンドクリームをさらに進化させたもので、肌の乾燥を防ぎ、非常によく栄養を与えます。

スキンクリームは、ボディとフェイスの乾燥に着目し乾燥肌の修復に重点を置いたよりリッチでケアに向いたクリームです。他の2つに比べて多くの有効成分が含まれています。

STUDIO BOTANICのどの製品も、性別関係なく使えます。それよりも重要なのは肌のニーズです。乾燥しているのか、油っぽいのか、それとも敏感なのか。肌タイプやご自身のスキンケアの問題によって、好みのものを選んでください。

≫ STUDIO BOTANICの製品一覧はこちら
https://doinel.net/product/brand/studio-botanic

−−−最後に、STUDIO BOTANICを使ってくださる方の日常にどのような影響を与えたいですか。

「Less is more」の精神を背景に、私たちの製品は機能性に優れ、本来の目的に適うものでなければなりません。使い手の日常生活に融合する必要があると考えています。

私たちはSTUDIO BOTANICが、よりサステナブルな日々の基本になって欲しいと願っています。

 


 

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https://doinel.net/product/brand/studio-botanic

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Alexander Hartan
2017年 ドイツ・ケルンでローンチしたSTUDIO BOTANICの創設者兼CEO。
https://www.studiobotanic.de/en

interview&Writing:Megumi Saito

update: 2023.05.09

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