journal, storyInterview with HETKINEN フィンランドの自然を世界に。自然と調和して生きる

HETKINEN(へトキネン)は2018年にスタートした、フィンランドのトゥルクを拠点とするブランドです。

創業者のMona Isotupa(モナ・イソトパ)は、このブランドを通して「自然と調和して生きることの大切さを伝えたい」という想いを抱いています。

彼女のそうした姿勢を反映させた製品はすべて天然成分で作られ、フィンランドの自社工場で生産されているのです。

デザインから製造まで妥協がなく、一貫した理想で作り上げられているHETKINEN。そのこだわりや想いについて、より詳しく創業者 モナ・イソトパに取材しました。


−−−へトキネンとして活動をはじめた理由を教えてください。

モナ・イソトパ:へトキネンを設立した理由は、主に3つあります。

1つ目は、世界的に深刻になっているプラスチックの問題について、解決方法を提供したいと思っていること。だからエコロジカルな木の素材を使ったパッケージの製品を作れないだろうかと考えました。

2つ目は、自然への感謝の気持ちを育むサポートをしたいという強い気持ちからでした。そうした気持ちは美しく、そして心も体も満たされるものだと思います。また私たちが自然からもらっているものを、どうやったら守ることができるかを考えたかったのです。

3つ目は、どんな人にでも似合う商品を作りつつ、会社を発展させてみたいという想いからでした。私たちは年齢も性別も人種も関係なく、すべての人に適したプロダクトを作りたいと考えています。

−−−「自然と調和して生きる」という理念は、どうして思いついたのでしょうか?

モナ・イソトパ:木々に囲まれていない暮らしを想像してみてください。そんなことはできないと思います。木々が私たちの周りに存在することは自明のことなのです。

自然に囲まれた暮らしは私たちの健康の鍵ですから、私たちは自然を守る必要があります。そして自然からもらっているものを、自然に返したいのです。

このような想いから、今の理念を掲げています。

へトキネンは木を植えることによってフィンランドの森を守るサポートをしています。人間は自然と触れ合うとき、幸福や健康を感じると思うんです。自然に敬意を払うことは大切なことです。そして自然とともに暮らし、守ることもまた大切です。

−−−へトキネンは自然由来の成分を使用していますよね。その中でもパイン材がへトキネンには重要な素材であると感じています。フィンランドの人々にとって、そしてあなたのブランドにとってパイン材はどのような存在ですか?

フィンランドのパイン材は、フィンランドで最も一般的な木の種類で、私たちに大きなインスピレーションをもたらしています。私たちはパイン材の美しさに敬意を払い、できる限り良さをプロダクトに反映させる責任があります。パイン材は私たちの強みです。日本人にとっての檜に似ているかもしれませんね。

木材はもちろん、葉や樹皮などの気持ちをなだめてくれる香りも愛しており、コスメにも使用しています。

−−−自然由来の成分は高価だと思います。そのためプロダクトを作るときに困難も多いのではないでしょうか?

その通りです。自然由来の成分、とりわけオーガニックのものは高価です。ただし、私たちは森林に非常に近い場所に拠点があり、フィンランドの材料を多く調達できるという強みを持っています。フィンランドには多くの森林があるんです。

ヘトキネンの製品を誰もが手に入れることができる、そのような状況を作ることが私たちにとって重要です。

私たちはこの約束を守り、フィンランドの森が持つ癒しの力を現在そして未来に、日本のすべての家庭にもたらすことができるように努力しています。

−−−日本ではアロマディフューザーが人気です。一般的なものと異なり高さを抑えた丸みのあるパッケージが印象的ですが、パッケージを考えるとき、大切にしたことは何ですか?

私たちは、へトキネンの製品がものごとを改善し、より良くする機能する以上のものであって欲しいと願っています。なのでプロダクトは美しくもあるべきだと考えているんです。

私たちは製品を自分のことのように愛しています。もし私たちが好きになれたのなら、誰かもまた好きになってくれると信じているからです。私たちが納得できるものを形にした結果、このようなパッケージになりました。決して他人の真似をせず、自分に誠実であることが大切だと思います。

−−−カタカナを使用したパッケージもとても印象的ですよね。日本に対するイメージと、どうしてカタカナを使用したのかを教えてください。

私たちは日本の人々に憧れているんです。日本の自然の美しさ、そしてライフスタイル。私たちはフィンランドと日本の文化を組み合わせたいと思っています。事実、日本とフィンランドの人々には似ている部分が多くあります。

どちらの国の人々も幸せな生活をしようと試み、私たちを取り巻くミニマルな美しさを楽しみ、木材などの本物の素材を好み、職人と自然を尊重しています。

私たちは平和を愛する人々です。ヘトキネンの製品には、商品名を和名にしたものがあるんです。「いきがい」という香りのディフューザー(※)や「わびさび」という名前のハンドウォッシュ(※)には、日本への憧れが反映されています。

※ともに日本未発売

−−−最近は日本でも、家で過ごすときにキャンドルを楽しむ人が増えています。フィンランドの人々はどのようにキャンドルを使っていますか?

私たちのアロマキャンドルを家に置くことで、きっと特別な気持ちを作り出すことができます。キャンドルは家中に明るさとあたたかさをもたらします。

フィンランドの人々は本当にキャンドルが好きなんです。私たちは長い秋と冬を暮らし、そして素敵な雰囲気を家に作るために毎日キャンドルに火を灯します。夏にはキャンドルをバルコニーに持って行き、ささやかで贅沢な週末を過ごすこともあるんですよ。

−−−最後にへトキネンの今後について、想いがあれば教えてください。

私にとって最も大きな原動力は、すばらしい2人の娘です。 会社と子どもたちにより良い未来を届けたいと考えています。

自ら行動を起こすことによって、物事は早く変わってゆくと思うんです。

私にはより良い代替品をみなさんに提供したいという強い願望があり、徐々に人々の消費の習慣を変えていきたいと思っています。サステナブルとエコロジカルを選ぶことは未来であり、このメッセージを胸に抱えてへトキネンを発展させていきたいと思っています。

 


 

≫ へトキネンの製品一覧はこちら
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Mona Isotupa(モナ・イソトパ)
HETKINENの創設者兼CEO。 2017年にリップバームがフィンランドデザインコンペティションであるFDSアワードを受賞。2018年にHETKINENをスタートし、スキンケア製品は全ラインに成長した。現在では40カ国以上で販売されている。
https://www.instagram.com/hetkinenco/

interview&Writing:Megumi Saito

update: 2023.01.13

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