
Glaze as Landscape
複雑な表情を持ちながら、周囲の様々な質感の中に美しくなじみ心地よい風景となる、Christiane Perrochon(クリスチャンヌ・ペロション)のフラワーベース。
イタリア・トスカーナの工房で作られる、様々な時代やシーンを超える普遍的な美しさを持つペロションのアイテム。試行錯誤を経てたどり着いた完成されたフォルムのアイテムは、手仕事ならではのゆらぎや味わいも感じさせながら、洗練された仕上がりです。
まるで静物画に描かれた器のような、静かで独特の雰囲気ある存在感。ゆったりと曲線を描く豊かなフォルムと釉薬の絶妙な色合いから、ペロションならではの上質さが感じられます。そのままアートピースとしてもインテリアに映えます。
花を生けずに花器そのものを楽しむことが多いというクリスチャンヌ。花をいける場合は、家の周りで見つかる野生の花々や、旅先から持ち帰った植物を乾燥させて楽しんだりするそうです。
約40年にわたり、配合や火の入れ方、オリジナルの高温の釉がけの研究を続けているという、釉薬へのこだわり。白い釉薬ひとつとっても、微妙な透け感や重なりなど、豊かな表情が魅力的です。
Photo:Yutaka Yamamoto
◯クリスチャンヌ・ペロションさんに花と花器について伺ったインタビューも、ぜひ併せてご覧ください。
https://doinel.net/journal/20125