journal, living with "objects"from Helsinki
Matti Pikkujämsä(3)
ただそこにいることを楽しむ空間

“objects” – アートやオブジェなどのように、生活必需品ではないけれどあるとなんとなくうれしいもの。“objects” が身近にある暮らしやお仕事の様子を、ヘルシンキのアーティストやデザイナーの方々に伺いました。

3人目はフィンランド国内をはじめ世界中で活躍中のイラストレーター、Matti Pikkujämsä さんです。


 

Profile / Matti Pikkujämsä
イラストレーター、アーティスト。新聞、雑誌、絵本のイラストを担当する他、マリメッコやラプアン カンクリなど、テキスタイルのデザインも手がけている。2014年から始めたオリジナルのポートレート画がフィンランドや日本で人気を博しており、ライフワークの一つとなる。2013年にはフィンランド児童文学に関するルドルフ・コイブ賞を受賞。2015年フィンランド国家芸術賞 (イラストレーション部門) 受賞。
2018年 6月 MUJI BOOKS より共著「CupOfTherapy だいじょうぶ。」刊行。
https://mattipikkujamsa.tumblr.com/


 

ただそこにいることを楽しむ空間




料理をするのも好きというマッティ。「このリネンエプロンは丈も長く、使い勝手がよいので気に入りました」。得意料理はとの質問に、「餃子を作るのも好き。きのこがおいしい季節には、きのこリゾットやきのこパスタも得意です。ハーブやスパイスを使って、イタリア料理やモロッコ料理などをアレンジして作るのも好きです」との答え。金曜の夕方はアフリカンミュージックでもかけて、レシピをみながら楽しく調理するのだそう。料理をするのもとてもクリエイティブな様子が伺えます。

キッチンで一番目を引くのは、スヴェンスクテンのひまわりが描かれた色鮮やかなテキスタイル。スウェーデンに旅行へ行った時に購入したものです。「色や形がふんだんに使われていて、見ていて元気になれます」。取材に訪れた私たちに、カイ・フランクがデザインしたグラス〈デルフォイ〉にもみの木の針葉から作られたドリンクを注いでくれました。コルク素材のトレイやシンプルな食器は、壁にかかったひまわりのテキスタイルと共に、どこか地中海の雰囲気を感じさせます。

家は、ただただそこにいることを楽しむ場所。本を読んだり、映画を見たり、ソファに座ってSNSを見たり、お茶を飲んだり、何にもしないことがリラックスなのだとか。家の中で好きな場所はベッド。「本を読むのが大好きなので、休日にはクッションをたくさん置いたベッドに埋もれて読書します」。ルシアン・フロイドや色に関する本など、アートの本によく目を通します。

インテリアで大切なことは、空間をもので埋めつくさないこと。「使わないものは箱に入れるなどして、隠します。そして、時折飾るものを変えるのが気分転換になります」。特にマリメッコのビンテージテキスタイルは、フィーリングに合わせて掛け替えてして、ちょっとした展覧会のような気分かを味わっているのだとか。「ごろんと横になってテキスタイルを眺めると、心が落ち着きます」。テキスタイルを鑑賞することはカラーセラピーでもあるようです。

 

≫(1)イラストレーターになったきっかけ
≫(2)好きなものに囲まれて暮らす
≫(4)愛すべき仕事

≫ living with “objects” TOPページ
https://doinel.net/journal/category/objects

photo: Chikako Harada
edit & writing: Eri Shimatsuka

update: 2019.06.13

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