store, ExhibitionExhibition ‘curious objects’
生嶋花 / 遠藤章子 / 大園篤志 / 菊池俊治


2023年8月18日(金) より doinel にて、作家4組(生嶋花さん・遠藤章子さん・大園篤志さん・菊池俊治さん)の作品を集めた企画展 ‘curious objects’ を開催いたします。

私たちはたくさんの形に囲まれて生活をしています。
その中でもなぜか目に留まる形。言葉で単純には形容できないけれど、心に引っかかる形。心地よい違和感を感じる形。様々な素材を用いてそんな「きになるかたち(curious objects)」をつくり出す作家の方々にお声がけしました。


岐阜県多治見市を拠点に活動する造形作家、生嶋花さん。
制作において、やわらかなフォルムや触り心地にこだわり、曖昧で親しみやすさのある形や、絹のような滑らかな質感を引き出すことを心がけています。
家具店等で出る端材を使用し、荒削り後は旋盤などの機械を使わずに手作業で仕上げている生嶋さんの作品。手間のかかった工程によって生まれるしっとりとした手馴染みのよい作品は、目に留まり、触れるたびに愛着のある存在となってくれます。

 

茨城県を拠点に活動するガラス作家の遠藤章子さん。
「ガラスはただそこにあるだけで、魅力のある素材」という考えから生まれる作品は、いずれも強い表現ではなく、控えめな美しさを放つもの。また出産や育児などの生活環境の変化を経て、「手にとって触れられる」ということも意識するようになりました。自然と手が伸び、触れてみたくなるような質感とフォルムの作品は、鑑賞者の純粋な心の機微を受け入れるぬくもりを宿しています。

 


大阪を拠点に活動する陶芸家の大園篤志さん。
絵画や彫刻、版画などの様々な芸術や、工業製品、デザイナー、陶芸家など、多くのものや人から影響を受けている大園さんは、多様な形と色の組合せで豊富な種類の作品を生み出します。
何を盛り付けどのように使うのかと、実際に使用する風景を想像しながら制作を行う大園さん。使うごとに馴染むことを目指して創り出された器たちは、どんなシーンも受け入れる包容力を備えつつ、新しい日常も提案してくれる新鮮さも持ち合わせています。

 

石川県を拠点に活動する陶芸家、菊池俊治さん。
グラフィックや建築など、陶芸以外の領域から影響を受けているという菊池さんは、ミニマルな形状の魅力を意識し、彫刻的にも美しくなるよう、細部にこだわって作品作りをしています。
ニューボーンチャイナという透光性のある磁器を素材に使用し、主に石膏型を使った排泥鋳込みという技法を用いている菊池さんの作品。ディティールにこだわっているからこそ完成したユニークな造形は、空間に配置すると、まるで絵画の中の風景のような、フラットな世界を創り出します。

 

それぞれの作品には、つくり手が見てきた・感じてきたものやことが、「かたち」として表出しています。

そんな「かたち」に対する独自の感性を持った作家のものづくりにフォーカスした本展。
ぜひ見て、触って、お気に入りの「かたち」を見つけに、doinelにお越しください。

 


 

企画展 「curious objects」
会場:doinel (ドワネル)  東京都港区北青山 3-2-9
会期:2023年 8月 18日(金) – 8月 29日(火) 12:00 – 19:00 水曜定休    
   ※最終日 8/29 は 17:00閉店

◯8月 17日(木) は設営のため休業いたします。
 



生嶋 花(いくしま はな)
岐阜県多治見市を拠点に活動する造形作家。武蔵野美術大学と長野県上松技術専門校にて木工を学び、現在は木工作家として活動しながら、多治見市陶磁器意匠研究所にて陶芸の制作も並行。表現に適した素材や手法を判断しながら、日用の道具を中心に広い視点でのものづくりを行なっています。
木材への深い敬意と謙虚な姿勢を土台に、荒削り後は旋盤などの機械を使わずに手作業で仕上げています。時間を掛け丹念に磨いていくことで、木目よりもさらに微細な模様が鮮明に浮かび上がり、美しく自然な艶を放つようになると語る生嶋さん。手間のかかった工程によって生まれるしっとりとした手馴染みのよい作品は、目に留まり、触れるたびに愛着のある存在となってくれます。



遠藤 章子(えんどう しょうこ)
茨城県を拠点に活動するガラス作家。筑波大学芸術専門学群在学時より、ガラスを素材とした作品制作に取り組んでいます。
原型から石膏型を作成し、電気炉の中で雌型にガラスを鋳造するキルンキャスティングという技法を用いて制作を行う遠藤さん。電気炉から取り出した後に石膏型からガラスを割り出し、その後は必要に応じて削ったり磨いたりと手を施し、一点一点を仕上げています。キルンキャスティングは、素材であるガラスと作り手である自分との間に少し距離がある方法で、その距離感のようなものが丁度良いと遠藤さんは語ります。
また、記憶の中の原風景と重なると感じたことも、ガラスという素材を選んだ理由のひとつ。雪の日の静けさや、晴れた日に感じられる空気の色など、遠藤さんが時々思い出して反芻する景色の記憶は、ものを作る上での原点となっています。



大園 篤志(おおぞの あつし)
大阪を拠点に活動する陶芸家。美術高校で陶芸に出会い、京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)と陶芸の専門学校を経て、2014年に東京で活動をスタートさせました。
シンプルでありながら、のびやかな空気や個性も感じさせるフォルムは、主にろくろで成形。土は瀬戸のきめの細かい土を使用し、透明釉、ピンクマット釉、グリーンマット釉、貫入釉など、さまざまな色釉を使い分けています。
何を盛り付けどのように使うのかと、実際に使用する風景を想像しながら制作を行う大園さんの器たちは、日々のどんなシーンも受け入れる包容力を備えつつ、新しい日常も提案してくれる新鮮さも持ち合わせています。



菊池 俊治(きくち しゅんじ)
石川県を拠点に活動する陶芸家。武蔵野美術大学の陶磁専攻を卒業し、 洋食器メーカーのデザイナーを経て、現在は主に磁器の作品を制作しています。
白い器を中心とした作品は、ニューボーンチャイナという透光性のある磁器を素材に使用。主に石膏型を使った排泥鋳込みという技法を用い、釉薬をかけずにペーパーで磨いて仕上げています。
マットな質感とシンプルに見えてニュアンスのあるデザインが特徴的な菊池さんの作品。ディティールにこだわっているからこそ完成したユニークな造形は、空間に配置すると、まるで絵画の中の風景のような、フラットな世界を創り出します。

update: 2023.08.13

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