store, ExhibitionExhibition ‘Light and Shadow’
小林耶摩人 / 谷口嘉 / 波多野裕子 / 宮下香代

2022年8月19日(金) より doinel にて、それぞれに独自のものづくりを行う作家 4名(小林耶摩人さん・谷口嘉さん・波多野裕子さん・宮下香代さん)による企画展 ‘Light and Shadow’ を開催いたします。

時代の移り変わりに伴い、時間の感覚も大きく変化した昨今。「光陰矢の如し」と言いますが、光は「日」、陰は「月」を表し、光と影はそのまま過ぎ去りゆく月日という時間の概念も意味します。
8月は光と影のコントラストが鮮やかな時期。この企画では、巡る季節の中で作品を通して光と影を美しく映し出す作家の方々にお声がけしました。

使い手の暮らしに寄り添う器を通して、日常に心地よいシーンをもたらす陶芸家 小林耶摩人さん。
コンクリート型を用いた型吹きによるゆらぎと、線と面の反復が情感にあふれた光を生み出すガラス作家 谷口嘉さん。
パート・ド・ヴェールと呼ばれる手法で、柔らかな陰影を生み出すガラス作家 波多野裕子さん。
光や影を穏やかに透過する和紙素材を用いてオブジェをつくり出す、造形作家 宮下香代さん。

さまざまな素材に出会い、表情を変える光と影に移ろいゆく時間を投影しながら、ここに集う作品が新たな風景へと運ばれ、それぞれに刻む時間に思いを馳せる企画展です。
各人各様の「光と影」を、この機会にぜひご体感ください。
 

参加作家それぞれの思う「光と影」、本展に寄せて。
 
 _作品を作るにあたって影というものは二次的なものです。
  作ったものを光にかざして表れる影を見たとき、そこにはいつも新鮮な気づきがあります。
  実物を見たときよりも、光を通して生まれた影に私が使うコンクリートの型独特の
  テクスチャーが際立って表れ、それが作品の特色の一つになっているとも思います。
  その場の状況に応じていつも違った形で表れる影、それが私の器を使っていただく際の
  楽しみの一つになればと思います。

谷口嘉

 
 _光の性質、光の強弱によって、生まれる色も影も変わるのを楽しみたいです。

波多野裕子

 
 _光があって影がある。
  ものがあってその影があるので、思いもよらない形の影を見せられることはとてもおもしろい。
  光と影があって造形が成り立っているということでしょうか?

宮下香代

 

 


 
企画展 「Light and Shadow」
小林耶摩人、谷口嘉、波多野裕子、宮下香代

会場:doinel (ドワネル)  東京都港区北青山 3-2-9
会期:2022年 8月 19日(金) – 8月 30日(火) 12:00 – 19:00 水曜定休    
   ※最終日 8/30 は 17:00閉店

◯ご来場前にご一読ください。
・状況により店内の入場制限を行い、整理券を配布する可能性がございます。
・各作家の作品数は少量となります。
・波多野裕子さんの作品は、お一人さま1点までとさせていただきます。
 他の作家作品につきましても、状況によりご購入点数を制限する場合がございます。
・ご入店のタイミングにより完売の可能性もございますことを、予めご了承下さい。
・会期中のお取り置き、ギフトラッピング、ご配送は承れません。予めご了承下さい。

 


 

小林耶摩人(こばやし やまと)
茨城県笠間市を拠点に活動する陶芸家。2013年より額賀章夫氏に師事し、2016年より独立しました。
伝統的な灰釉や粉引と言った古い骨董から影響を受けつつ、現代のライフスタイルに落とし込んだ形を意識して制作をしていると語る小林さん。古いものが持つ渋味や雰囲気を、鉄分の多い笠間の土から引き出すことを志して作陶されています。料理や食材を引き立てる質感や色合い、そのままでも美しいと感じられる端整な佇まいでありながら、使い手が日常的に手に取ることを念頭に作られた小林さんの器たち。普段あることを意識させず、ごく自然にいつもの場所あって、いつものように料理が盛られ、いつものように仕舞われていく… そんな風にそれぞれの暮らしに溶け込むことを願って作られる作品は、洗練された印象と親しみやすい表情をあわせ持ち、使う人に寄り添う作り手の眼差しを反映しています。
https://yamatokobayashi.theblog.me/

谷口嘉(たにぐち よしみ)
1978年神奈川県生まれのガラス作家。多摩美術大学でガラスを学んだのち、あづみ野ガラス工房に勤務。大学助手などを経て、現在は川崎市にて制作を続けています。
実用的な器類に限らず、ガラスを用いた立体やインスタレーションを中心に活動している谷口さん。コンクリート型を用いた型吹きによって実現される幾何学的な形状を主としたガラス器は、表面に残るかすかな揺らぎや、あえて微妙なラフさを残した仕上げが素材感を際立たせる要素に。ガラス特有の質感を引き出したコンテンポラリーな佇まいの作品には、独自の存在感が宿っています。
https://www.instagram.com/taniguchi_yoshimi/

波多野裕子(はたの ひろこ)
東京を拠点に制作を行うガラス作家。陶芸や彫金の創作活動を経て、2008年よりキルンワークを応用した手法によるものづくりをスタートしました。
粘土で作った原型を石膏で型取りし、その型にガラスの粉を詰めて焼成し鋳込むという手法で、パート・ド・ヴェールと呼ばれることも。焼成後、型を割ってガラスを取り出し、研磨して仕上げます。
手間のかかる手法で作られる作品は、独特のマットな質感とグラデーションが特徴。やわらかな光をたたえる均整のとれた形状が、作品の美しい陰影と静謐な佇まいを際立てています。
https://www.instagram.com/hiroko_hatano/

宮下香代(みやした かよ)
名古屋市を拠点に、主に紙と針金を用いてモビール、オブジェなどの制作を行う造形作家。
愛知県立芸術大学にてデザインを学び、メーカーやデザイン制作会社などに勤務した後、しなやかさと繊細さ、美しさと強靭さを持ち合わせた和紙に出会い、その風合い・素材感を活かしたものづくりをスタートしました。日々の中で目にするものや感じることに心を寄せ、そこから生まれる感覚をかたちにしていると語る宮下さん。ワイヤーや和紙を用いて紡がれるモビールやオブジェなどの造形は、幾何学的でありながら穏やかな余白を感じさせる独自の空気を纏い、さりげない存在感でその場の情景に調和します。日常に取り入れることで新たな景色を生み、ふとした瞬間に見る者の感覚を「非日常」へと繋げてくれる造形作品です。
https://www.instagram.com/kayomysht/

update: 2022.08.11

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