UNHEIMLICH: Ambivalent Emotion
19世紀ウィーンをテーマにしたユニセックスフレグランス、WienerBlut (ウィーナーブルート)。”UNHEIMLICH (ウンハイムリッヒ)” は、オーストリアの精神科医 ジークムント・フロイトによる 1919 年の論文 「Das Unheimliche ( 和訳:不気味なもの )」 から香りの着想を得た、複雑で魅惑的な香りです。
フロイトによると不気味なものとは、見慣れたもの、馴染みのあるものであり、それが隠される過程を経て返って来たときに気味が悪いものになる、というもの。そもそもドイツ語の「heimlich」という語自体、「親しみのあるもの、馴染みの」と、「隠れたもの、内密の」という相反する意味合いを持つため、反対語である「unheimlich」と重なり合っているといいます。
違和感があるようで魅力を感じる。よく知っているようで実体のつかめない、強く興味を惹かれる存在。ダーク/クリーン、エロティック/純潔、動揺/好奇心など、相反する要素が同時に構成されるような、他では類を見ない複雑な香りです。