神奈川県川崎市を拠点に活動するガラス作家、谷口 嘉(たにぐち よしみ)さん。
端正な十二角形を外縁にかたどった幾何学的なガラス製の小皿は、コンクリート型を用いて型吹きしたもの。「線」と「面」の繊細な反復が美しく、独特の緊張感をたたえています。
表面に残るかすかな揺らぎや、あえて微妙なラフさを残した仕上げも、ガラスの素材感を際立たせる要素に。マットな金彩による縁取りが、どこかアンティークのようでコンテンポラリーな、独自の存在感を生み出しています。
▼型吹きと金彩について
コンクリート型で吹いてフチをカットし、研磨した上で金液という金の溶液を560℃で焼き付けています。
全体にうっすら揺らぎが感じられるのはガラスと型が接触するため。表面に残ったかすかな表情が味わいとなっています。
item details
素材:ガラス、金
サイズ:約 φ15 × H 2.8cm
※耐熱ガラスではありません。
※電子レンジ、食洗機のご使用はお控えください。
※特性上、急激な温度変化に弱いため、熱湯や急冷は割れなど破損の原因となります。
※1点ずつ手作業で作られているため、サイズ、厚みには個体差があり、表示サイズは目安としてお考えください。また、気泡や細かなキズが見られるものもあります。予めご理解、ご了承の上お求めください。
Yoshimi Taniguchi
1978年神奈川県生まれのガラス作家 谷口嘉さん。
多摩美術大学でガラスを学んだのち、あづみ野ガラス工房に勤務。大学助手などを経て、現在は川崎市にて制作を続けています。
実用的な器類に限らず、ガラスを用いた立体やインスタレーションを中心に活動。
ガラス特有の質感を引き出したコンテンポラリーな佇まいの作品には、独自の存在感が宿っています。