神奈川県川崎市を拠点に活動するガラス作家、谷口 嘉（たにぐち よしみ）さんによる「シャーレ 金縁（高）」です。

理化学ガラスのシャーレを思わせる、すっきりとした立ち上がりが美しい「シャーレ 金縁（高）」。簡素な円筒形がガラスの繊細な表情をシンプルに伝えてくれる、印象的な作品です。
コンクリート型を用いた型吹きによるもので、上品なイメージとラフさを残した縁の仕上げとのバランスが、仕上がりに現代的な印象を与えています。
表面に残るかすかな揺らぎや、あえて微妙なラフさを残した仕上げも、ガラスの素材感を際立たせる要素に。マットな金彩による縁取りが、どこかアンティークのようでコンテンポラリーな、独自の存在感を生み出しています。

▼型吹きと金彩について
コンクリート型で吹いてフチをカットし、研磨した上で金液という金の溶液を560℃で焼き付けています。
全体にうっすら揺らぎが感じられるのはガラスと型が接触するため。表面に残ったかすかな表情が味わいとなっています。

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