2024年1月5日(金) より、doinel にて、陶芸作家 呉 瑛姫(ご えいひ)さんの作品展を開催いたします。
岐阜県多治見市を拠点に活動する呉瑛姫さん。
現在は自分の窯は持たず、友人の薪窯で焚いたり、野焼きで土器を焼いたり、小さな煉瓦の窯で楽焼きを焼いたりと、多様な焼成方法を用いて作品を制作しています。
自分の線を描くことを常に意識しているという呉さんは、「ちょっと変な形が好き」。そんな呉さんから生まれる作品は、どれも自由でのびやかな輪郭線で形作られています。眺めるたびに愛着が湧くような、あたたかい空気をまとっている器です。
ブルーグリーンの釉薬が溜まった見込み、表面に現れた微細な貫入、遺跡から出土した古代陶器のようなおおらかなフォルム。呉さんの薪窯作品は、それらの全ての要素が溶け合うように結びつき、静かでみずみずしい佇まいを作り出しています。
上の写真は楽焼(らくやき)の様子です。楽焼とは、ろくろを使用せず手びねりで成形したものを、比較的低温で、小規模の窯で焼いた陶器のこと。
幼い頃に近所のダムにある土を採って、うつわのようなものを作っていたという呉さんは、現在の手びねりの作品はその頃作ったものに近いと語ります。
今回の展示では薪窯、野焼き、楽焼の3種類の焼成方法で作られた呉さんの作品をご紹介。カップやお皿、花器などの日用の器から、キャンドルホルダー、オブジェなど幅広い作品を展開予定です。
微かなグラデーションを作る薪窯の器や、紙のような独特な質感の土器、手びねりで成形された姿が個性的な楽焼など、それぞれの土の変化をお楽しみいただけます。
また本展では作品とともに、多治見での制作風景の写真も併せて展示予定。
呉さんの「土遊び」から生み出された作品たちに、ぜひご注目ください。
呉瑛姫 作品展
会場:doinel (ドワネル) 東京都港区北青山 3-2-9
会期:2024年 1月 5日(金) – 1月 16日(火) 12:00 – 19:00 水曜定休
※最終日 1/16 は 17:00閉店
作家在店日:1月 5日(金)
※在店予定は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
◯ご来場前にご一読ください。
・状況により店内の入場制限を行い、整理券を配布する可能性がございます。
・作品1点ずつの撮影はご遠慮ください。
・展示作品のお取り置き、ギフトラッピング、ご配送は承れません。
・お支払い方法は現金とクレジットカード、QR決済、交通系電子マネーなどがございます。
◯1月 4日(木) は設営のため休業いたします。
呉 瑛姫(ご えいひ)
岐阜県多治見市を拠点に活動する陶芸家。東京で陶芸教室の講師を経験したことで陶芸のおもしろさを知り、2002年に多治見へ移住しました。
現在は自分の窯は持たず、友人の薪窯で焚いたり、野焼きで土器を焼いたり、小さな煉瓦の窯で楽焼きを焼いたりと、多様な手法を用いて作品を制作している呉さん。明確なコンセプトは持たずに、「今ある状況でできることをする」を続けているといいます。
作品を作る上でモチーフとなっているものは、心にとめた景色や自然物、古い焼き物など。素材に磁器土に原土と石の粒をまぜたものを使用したり、土器を磁器土ベースで作ったりと、焼きものの常識に囚われずに作品を制作をしています。