Faint Distortion within Perfection
磁土の表面のきめ細かくなめらかな質感を生かした、やわらかくもラインの美しさが際立つ白磁。陶芸家 内田智裕(うちだ ともひろ)さんによる作品です。

隙のない精巧な造形ながらも、すべらかでマットな質感とやわらかな曲線がやさしい印象の作品。

器の形を作り込んでいく中で、手によって生み出されたゆらぎのようなものを残したいという内田さん。硬い素材を薄くなめらかに仕上げる確かな技術と、そこに宿るあたたかさが感じられます。

華奢で繊細なフォルム、口あたりもなめらかな「カップ&ソーサー」。焼成中に取っ手に引っ張られて生じるという、薄いカップ部分の微かな歪みも、造形にやわらかさを添えています。

フチの薄さが際立つ直径約18.5cmの「6寸皿」。ミニマルな中にもうっすらと感じられるろくろの痕跡が美しいプレートです。

丁寧にやすられたやわらかくマットな肌に穏やかな陰影を滲ませる内田さんの作品。清らかで心地の良い白磁をお楽しみください。












