
As If from a Painting
二次元の絵の中から出てきたような空想の花器を思わせるフォルムに、ものとしての手触りを伝えるおおらかなテクスチャー。陶芸作家 AYA COURVOISIER(アヤ・クヴァジエ)さんによる作品です。
器が好きな家族の影響で、幼い頃からアンティークの器やオブジェに囲まれて育ったAYAさん。パリでの生活の中で陶芸家のアトリエに通い始め、帰国後に東京でセラミックアーティストとしての活動をスタートしました。
作品は祖母が着けていたパールのネックレスや、自身が習っていたバレエの動きなど、パーソナルなことから着想。素材は主に白土を使用し、器類は、ロープを下に入れ込み、お皿の縁の高さを出すという独自の技法で制作をしています。
道具の跡やムラ・うねりなどをあえて残して、作品の偶然性を大切にしているところも魅力のひとつ。
フリーハンドで描かれたような自由な輪郭で、エレガントなムードを漂わせているAYAさんの作品。詩情あふれる佇まいで日常に新しいシーンを生み出します。