
As Intangible As Klimt’s Golden Vision of the Elysian Fields
ウィーンのユニセックス フレグランスブランド WienerBlut (ウィーナーブルート)より、クリムトの作品にも登場する、ギリシャ神話にまつわるモチーフをテーマにした新しい2つの香りです。
Alexander Lauber(アレクサンダー・ローバー)により 2009年にオーストリア、ウィーンに設立されたユニセックス フレグランスブランド、 WienerBlut (ウィーナーブルート) 。「ウィーン気質」の意を持つブランド名は、1873年にヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツのタイトルに由来しています。ウィーンに於いて史上稀にみる文化の爛熟を迎えた19世紀ウィーンのエッセンスを再現すべく、貴重な天然原料をふんだんに使って創り上げられたオードパルファムです。
– ELYSION(エリシオン)
ギリシャ神話における英雄や高潔な人々の魂が暮らす死後の楽園、Elysion。クリムトが「ベートーヴェン・フリーズ」の「歓喜の歌」で描いたエリシオンの野の黄金のビジョンのような、掴みどころのない香り。「純粋な喜び、純粋な幸福、純粋な愛を見つけることができる唯一の理想郷」。
明るい光、青々とした新鮮さ、控えめな花の香りが、繊細で実体のないマントのように包みこみます。
Notes: Cedrate, Pink Pepper, Angelica Root, Fig Lea, Anis, Mimosa Absolue, Water Jasmin, Iso E Gamma, Amber, Musk
– THERION(セリオン)
ギリシャ語で獣を意味するTherion。ダークでスパイシーな温かみが、この巨大な獣の存在を物語っています。テュフォン、またはテュフォエウスは、かつて冥界の最も深い領域を支配していました。
クリムトは「ベートーヴェン・フリーズ」において、黒、茶色、そして不気味な青の色合いで、この獣を「敵対する勢力」の中心に据えています。
Notes: Bergamot, Black Pepper, Carrot Seed, Bay Leaf, Chamomile Blue Violet, Cade, Sandalwood, Amber, Cypriol, Musk
香りのひとつひとつには、ローバーの想いが詰まったストーリーが。いずれの香りも知性と官能性を漂わせつつ、軽やかなつけ心地に仕上がっています。香水のボトルは、彼自身のコレクションにあったアンティークの香水びんや、ウィーンの薬局で使われていた薬びんなどをモチーフに現代的な解釈でデザインされたもの。キャップの素材に採用したベークライトは19世紀後半に発見され、20世紀初頭から生産が始まったセルロイドに次いで古い合成樹脂で、温かみのある独特の質感がガラスボトルとマッチしインテリアとしても成立する佇まいです。