Alexander Lauber(アレクサンダー・ローバー)により 2009年にオーストリア、ウィーンに設立されたユニセックス フレグランスブランド、 WienerBlut (ウィーナーブルート) 。「ウィーン気質」の意を持つブランド名は、1873年にヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツのタイトルに由来しています。ウィーンに於いて史上稀にみる文化の爛熟を迎えた19世紀ウィーンのエッセンスを再現すべく、貴重な天然原料をふんだんに使って創り上げられたオードパルファム。当時のレシピをベースに現代的な香りへと昇華させています。
オーストリアの精神科医であり精神分析の創始者であるSigmund Freud(ジークムント・フロイト)による 1919 年の論文、「Das Unheimliche ( 和訳:不気味なもの )」 から香りの着想のヒントを得た UNHEIMLICH (ウンハイムリッヒ) 。
フロイトによると不気味なものとは何ら新しいものではなく、見慣れたもの、馴染みのあるものであり、それが抑圧される(隠される)過程を経て返って来たときに気味が悪いものになる、というもの。成分の20%が天然原料という贅沢な作りとなっており、複雑な香りの変化を楽しんでいただけます。
WienerBlut のオードパルファムはいずれの香りも知性と官能性を漂わせつつ、軽やかなつけ心地に仕上がっています。ローバー自身のコレクションにあったアンティークの香水ボトルや、ウィーンの薬局で使われていたボトルなどをモチーフに、ニューヨークを拠点とするオーストリア人アートディレクター、アレックス・ウィーデリンが現代的な解釈でデザインしたボトルにも注目。キャップの素材に採用したベークライトは19世紀後半に発見され、20世紀初頭から生産が始まったセルロイドに次いで古い合成樹脂で、温かみのある独特の質感がガラスボトルとマッチしインテリアとしても成立する佇まいです。
空間やシーンをイメージして作り上げられた香りであるため、少し贅沢なルームフレグランスとしても心地よくお使いいただけます。
item details
■UNHEIMLICH (ウンハイムリッヒ)
フロイトの 1919 年の論文、「不気味なもの」からインスピレーションを受けて作られた香りはダーク、クリーン、汚らわしさ、純潔、エロティック、動揺、好奇心が同時に構成されるような、他では類を見ない複雑な香り。
トップノート:カルダモン、ピンクペッパー、アルデヒド
ミドルノート:カカオ、コスタス、ラベンダー、ジャスミン、アイリス、クミン、ワイルドレザー
ベース:オポポナックス、アンバーグリス、ベチバー、バーチタール
内容量:50ml
WienerBlut
Alexander Lauber(アレクサンダー・ローバー)により 2009年にオーストリア、ウィーンに設立されたユニセックス フレグランスブランド。ローバーは米マサチューセッツ州のケープコッドに生まれ、イタリアのボローニャやオーストリアのザルツブルクなどを転々としながら育ちました。広告業界でクリエイティヴディレクターとして働いた後、香水の道へ。インスピレーションの源とするのは、19世紀末のウィーンの街とその文化。 彼を魅了してやまないのは、絵画・建築・音楽などさまざまな芸術文化が百花繚乱の様相を呈した、オーストリア=ハンガリー帝国時代のウィーン。グスタフ・クリムトやエゴン・シーレが濃厚な官能と死の雰囲気に満ちた絵で一世を風靡し、オットー・ワーグナーやヨゼフ・マリア・オルブリッヒがアール・ヌーヴォー的な建築で話題を呼び、ヨハン・シュトラウス2世やグスタフ・マーラーなどが壮麗な音楽を生み出した時代。その時代の快楽主義的なスピリットが「WienerBlut」には生きているのです。