Forms Arouse Curiosity
心地よい緊張感と共に好奇心を掻立てる形。木工作家 嘉手納重広(かでな しげひろ)さんによる作品です。
幾何学的で無機質なイメージから、有機的で柔らかな曲線まで、さまざまな要素を軽やかに選びとり作品をつくり出す嘉手納さん。
マグネットを用いることで独特の浮遊感を纏ったオブジェは、あらゆる先入観を超えて作品の中に意外性とともに美しい調和を生み出します。
独特なフォルムと不思議な浮遊感が印象的な「Object O-30」。自立しないはずの白木の小さなパーツは、黒いパーツの磁力と引き合うことでその姿勢を維持します。固定されていないからこそ、それぞれのユニークなフォルムや量感が際立ち、絶妙なバランス感覚とともに心地よい緊張感をもたらします。
「Object O-34」は、マグネットを埋め込んだ木製パーツに、鉄や真鍮、木材を組み合わせたスタンドを組み合わせたもの。鮮やかな素材感の対比が魅力的な作品です。
「Yajirushi 5」は、円や直線、立方体などの幾何学的なモチーフの組み合わせが印象的な作品。鉄製の輪の角度を変えたり、木製のパーツを横たわらせたりと、お好きな形でお楽しみいただけます。スティック状のパーツは中空仕様になっており、ドライフラワーを挿して楽しむことも可能です。
不思議なフォルムの中に見えてくる、どこか親しみを感じるディティール。くっつけて、離して、向きを変えて。新たな思考を促してくれそうです。