
Infinite Bloom
儚さの象徴でもある花を陶に置き換え、壁面で咲き魅了し続ける 「Ceramic Flowers」。フィンランドのアーティスト Marianne Huotari(マリアンネ・フオタリ)による陶作品です。
枯れることなく無限に咲き誇る花々によって観る者を魅了したいという Marianne の想いから生まれた、花々を表現した陶作品「Ceramic Flowers」。
静物画においては無常の象徴とされ、私たちの存在の短さを思い起こさせる花。儚くもしぶとく逆境に耐えるものの、自然の力に依存して最後には必ず枯れてしまう花を、陶で表現することで無限に咲き誇る存在に仕立てた作品です。
一枚一枚手作業で形作った小さな陶のパーツを重ね合わせ、微妙な色彩に焼き上げた作品。粘土を手のひらに押し付けて指でつまみ、それぞれの花びらを形成。乾燥させて一晩低温で焼成し、花びらに沿って筆で釉薬をかけ、また二晩かけて焼成、という過程を経て完成します。
テキスタイルブランドのアートディレクターもつとめる Marianne は、陶作品においても、時間をかけた織物のように細かなパーツの集積で全体像を仕上げて行くアプローチを得意としています。
彫刻的な存在感とともに親しみやすさを持ち合わせた Ceramic Flowers。手作業の跡を残した花弁のディテールからは微細な息づかいが感じられ、時間と手間を掛けて紡がれたその連なりは、しなやかで普遍的な美しさを宿しています。
壁の上で立体的に咲く陶の花は、細部へのこだわりと絶妙な色彩の重なりが存在感を放ち、空間と調和する佇まいからは花本来のピュアな慎ましさも感じられます。
日本のインテリアにも取り入れやすいやわらかな色使いと、マットからツヤまで繊細な質感の組み合わせ。重なる花びらにより生まれる陰影も印象的な陶の花々。空間にやさしく寄り添い毎日を彩る作品です。
◯ Marianne の全ての作品はこちらからご覧ください。
https://doinel.net/product/brand/marianne-huotari