冷たい冬の空気に似合う、ごく淡い色彩の花びらが重なる陶製の花、”Ceramic Flowers”。フィンランド ヘルシンキを拠点に活動するアーティスト Marianne Huotari（マリアンネ・フオタリ）による壁掛け作品です。ひだやしわの凹凸、つややマットな質感の組み合わせで、淡い色合いの中に生まれる繊細な奥行き。幾重にも重なる花びらが生む陰影も美しく、時間ごとに陽の差し方で変わる表情も楽しみたい作品です。

一枚一枚手作業で形作った小さな陶のパーツを重ね合わせ、微妙な色彩に焼き上げた作品は、枯れることなく無限に咲き誇る花々によって、観る者を魅了したいという Marianne の想いから生まれました。元々テキスタイルデザインを学び、現在もテキスタイルメーカーのアートディレクターとしても活動する Marianne。細かなパーツを重ねて形作る陶作品は、手仕事の美しさや集積で生まれる形という点で、テキスタイルとの繋がりも感じさせます。

壁の上で立体的に咲く陶の花は、インテリアの印象深いアクセントに。細部へのこだわりと絶妙な色彩センスがユニークな存在感を放ちながらも、空間と調和する詩的な佇まいからは花本来のピュアな慎ましさも感じられます。壁に飾る作品はスペースが限られる日本の住宅でも取り入れやすくおすすめ。部屋で過ごす時間が長くなる冬に、空間に静かな彩りをもたらしてくれる作品です。

2020年 11月6日（金）- 11月24日（火） の期間、doinel 外苑前店舗にて作品を展示しています。
https://doinel.net/store/18573

全ての作品はこちらからご覧ください。
https://doinel.net/product/brand/marianne-huotari