journal, columnmy essentials by Kana Sato #02 旅先で出会う、自分へのお土産

こんにちは。佐藤香菜です。このコラムでは、わたしの暮らしの中でなくてはならないものと、そのエピソードを綴っています。前回「誰とも違う服を纏うこと」に続き第二回は、旅先で出会ったものについて。

実はわたしが年に数回ひとりで旅に出るようになったのは20代後半から。特にバックパッカー経験があったわけでも、幼少期に家族で海外旅行にたくさん行っていたわけでもありません。20代前半の頃にぼんやりと「将来はいつか仕事で海外に行けるようになりたいな」と呟いていたのですが、当時のわたしは「海外旅行=とてつもなく高いもの!」と思っていたため、それならば会社の経費で行けるようになりたい、というなんともちゃっかりした願いを持っていたのでした。

20代半ばになったとき、わたしはある会社の中でひとつのショップ業態を立ち上げるというチャンスをいただくことになりました。1店舗目OPENまでの準備期間はなんとたったの4ヶ月ほど。いま思えば我ながら初めてのことばかりにも関わらず、よく楽しみながら働いていたものです。しかもその4ヶ月の間に、海外出張を通して世界を見せてくれた当時の会社。最初の行き先はフランス・パリ。今まで知識としてだけ知っていた憧れの場所の数々に、この足で向かい、目で見て、手で触れ、全身でその空気を感じました。

このときから今に至るまで、わたしの心はいつも旅とともにあります。
行く国を決めてチケットを予約したその瞬間から旅は始まっているもの。
予め調べておいた場所、歩いていてふと見つける場所、そこでのモノや人との出会いは、いつも自分が見ている小さくなりがちな世界をグッと押し広げてくれます。

今回はそんな旅において、自分へのお土産として買ったものの一部をご紹介します。

 

ポーランドのパヨンク


天井から吊るすタイプの飾りが大好きです。麦の藁に糸を通して多面体を形成した民芸品は、フィンランドではヒンメリ、リトアニアではソダスとも言われており、地域ごとに少しだけ異なる特徴を持っています。例えばリトアニアのものは多面体だけでなく鳥や天使のモチーフがついていることも。

先日旅したポーランドでも、この藁でできた飾りを見つけることができました。ポーランドでは「パヨンク」と呼ばれています。パヨンク=蜘蛛という意味。そしてパヨンクはカラフルな紙細工や毛糸などで彩られているのが特徴です。わたしは平たく折り畳めるデザインのものを2つほど購入し、気合いの手荷物で帰国しました。天井から吊るされてゆらゆらと揺れる飾りを見ていると、空気が停滞しがちな室内でも優しい風を感じることができます。

 

ポーランドのお香立て


こちらも先日ポーランドで購入。最近人気の若手アーティストが作る陶器の作品は、勾玉(まがたま)のような、陰陽を感じさせるような、特徴的な曲線を描いています。しっかり灰をキャッチしてくれる形状でとても使いやすい。お香は嗅覚から感じられる安らぎだけでなく、細く白く上に伸びる煙を見ていると視覚的なヒーリング効果も。

 

エストニアのウッドコースター

 

バルト3国の一番上に位置するエストニアは、IT大国でもあり、古い伝統と新しい産業のバランスが面白い国。今から4年ほど前にエストニアで購入した木製のコースターは毎日使っているお気に入り。そして驚くことに4年経っても当時のまま、優しくて自然な木の香りがずっと続いています。この香りを嗅ぐたびにエストニアの街並みや冬の匂いを思い出す、とても不思議なコースター。

 

ドイツのカッコウ時計


ドイツ、ニュルンベルクには毎年仕事で訪問していました。観光でゆっくり楽しめたことはないのですが、なんとか作った空き時間に旧市街を散策し、このカッコウ時計と出会いました。日本では鳩時計と呼ばれますが本場ドイツではカッコウなのだそうです。実は、帰りのルフトハンザ航空で手荷物として持ち込みが認められている大きさを少しだけオーバーしていたのですが、搭乗カウンターにいたメガネをかけたやさしい紳士が人差し指を口元に当てながら(秘密だよ)と微笑んでくれました。

 

現地スーパーのエコバッグ


現地のオーガニックスーパーやグロサリーに行ったら必ずチェックします。その土地の言葉のロゴの入ったエコバッグ、実は旅行中の防犯対策としても活躍するんです。いつも持っているバッグはエコバッグの中に忍ばせるように持って、あたかもそこに住んでいる人のように振る舞うと、観光客感が薄れるのが良いところ。日本でも仕事でPCを持ち歩くときにエコバッグは欠かせないもの。貰って困らないアイテムなので友人へのお土産にも最適です。

今回ご紹介した、旅先で出会った自分へのお土産はごく一部。
モノには変えられない経験ができるのが旅。しかしモノによってその記憶を鮮明に残すことができる。
過去に出会ったモノとこれから出会うモノ、その全てが一つになってわたしが出来上がっていきます。さあ、次の旅ではどんな出会いがあるでしょうか!

 


 

佐藤 香菜
Branding Director
世界中のナチュラル&オーガニックアイテムを展開するセレクトショップの立ち上げとディレクターを経て独立。現在はフリーランスのブランディングディレクターとして多数の企業のコンサルティングや製品プロデュースに関わる。世界中のオーガニックコスメやフードを求めて旅する様子は、 NHK総合「世界はほしいものにあふれてる」への2回の出演や、オーガニック製品の魅力&ライフスタイルを楽しむ情報を、本人が実体験に基づく言葉で綴りInstagramで発信している。

Instagram:@kana__sato622

my essentials by Kana Sato
#01 誰とも違う服を纏うこと

#02 旅先で出会う、自分へのお土産
#03 柔らかく広がり香るもの
#04 とても大切な、あたたかさ

≫ journal topページ
https://doinel.net/journal


 
Text & Photo:Kana Sato
Edit:Megumi Saito

update: 2022.10.29

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