
New Scenery with Vessels
器があることで、そこに新たなイメージが立ち上るようなものづくり。陶芸家 横山拓也(よこやまたくや)さんによる作品です。
器に素材の感情が響くよう、その声に耳を傾けるように制作をしているという横山さん。黒土に化粧土を塗り固めていくという、粉引を独自に展開した手法による作品は、白い肌に細かなひびが入り、薄っすらと黒い素地が透けて見えます。
持ち上げると心地よい重みが指先に伝わりますが、どこか柔らかな手触り。ひとつひとつが曖昧な輪郭線を持ち、控えめな余白を持ち合わせています。
オブジェとしてもお楽しみいただける、のびやかなフォルムの花入れ。どんな花も引き立てる曲線が空間に新たな風景を生み出します。
スッと立ち上がるフォルムが印象的な平鉢 φ21。日常の料理だけでなく、季節の果物を盛ってテーブルに置いておくだけでも様になる佇まいです。
「今日から器を好きになる人にも、使うことで楽しく、器から新たな風景へ繋がっていくような想像力をかきたてる存在になれたら」という想いが反映された、呼吸するような優しい曲線。器から響く新たな風景をお楽しみください。