Inspired by the Journey of the KIHIKIHI
長く静寂に包まれた時間と高らかな歌声を表現する、湿った土や野性の木々を感じる香り。ニュージーランドのフレグランスメゾン、CURIONOIR(キュリオノワール)の新作「KIHIKIHI(キヒキヒ/蝉)」です。
CURIONOIRは 2011年にティファニー・ウテヒラにより創業された、ニュージーランドを拠点とするフレグランスメゾン。彼女自身のルーツ、先住民族マオリの誇り高き伝統と文化へのオマージュとして、記憶を呼び起こす香りと、陶芸家やガラス職人とともに美しいオブジェを創り出しています。
先住民族マオリのンガプヒ族にルーツを持つティファニー。彼女の曽祖母、祖母、大叔母はみな「ロンゴア・マオリ(ニュージランド原産の植物や薬草を使うマオリの伝統医療)」の従事者で、 ティファニーにとって、鬱蒼とした未開の森、自生の植物、万物から漂う香りは 幼少期から身近なものでした。
ティファニーは、いつか生き物をテーマに捉えた香りの表現に挑戦したいと考えていました。マオリ族にとって特別な生き物のひとつ、キヒキヒ(蝉)。地中の奥深く木の根で過ごす、長く、静寂に包まれた年月から、地上に姿を現し、ひと夏の生命を謳歌するかのような求愛の鳴き声。そんなキヒキヒの旅にインスパイアを受けて表現した香りが「KIHIKIHI」です。
タラタ(レモンウッド)、ペッパー、インセンスウッド、ラバンジンなどによるトップノートは、キヒキヒの高らかな歌声、求愛の鳴き声を表現。一方で、スモークウッド、バイオレット、ラバー、スチラックス、ラブダナムなどによるミドル~ラストノートは、地中の奥深く木の根で過ごす、長く、静寂に包まれた時間を暗示します。
CRUIONOIRの香水は、ピュアでリッチなエキストレドゥパルファム。花びら、根っこの髄、樹木の樹脂などから抽出された、濃密で最高品質の原料のみを使用し、香りは長く親密に持続します。香水は一般的なスプレー式ではなくボトルタイプ。指先にとった少量の香水を肌に直接なじませる、忘れ去られたかつての時代、香水を纏う際に初めて用いられた様式です。