Everyday Scenery Through Use
控えめな意匠が風景を彩り、日常の一部になるガラス器。ガラス作家 奥平明子（おくだいらあきこ）さんによる作品です。
つくることを仕事にしたいと考えたときに、思いついたのがガラスだったという奥平さん。主に吹きガラスの技法で作品を制作しています。
角ばったフォルムが端正な印象を与える「ギザフチゴブレット」。短いステムは安定感があり、程よい厚みとともに日常的に使いやすいグラス。
ギザギザの凹凸が陰影を生み、ガラスならではのポイントになっている「ギザフチ皿 S」。控えめな装飾がさまざまな食材を引き立てます。
淡いグレーの色合いで静かに佇む「石つぼ」。半透明のグレーの濃淡とマットな仕上げで、ガラスと石の中間のような印象を与えます。輪郭が曖昧に見えるような柔らかいフォルムで、さまざまな空間に調和します。
暮らしの中で使うこと、繰り返し使う中で日常の風景になっていくことを想像しながら作られた奥平さんの作品は、いつもの食卓にささやかな華を添えてくれます。
