Weird, Interesting, Beautiful And Humorous
大胆なフォルムに濃厚かつ軽やかなのびのびとした彩色。絵を描く喜びをそのまま形にしたような ArmiTeva (アルミ・テヴァ)の壁掛け作品です。
ヘルシンキを拠点に、絵付けを施す陶作品をメインに様々な素材を用いた制作を行う ArmiTeva。粘土を指で押すと跡が残るといった直感的に成形できる陶芸の、その素材との直接的なつながりを好んでいます。反対に釉薬をかけることは正確な仕上がりがわからないプロセスですが、焼成することで常に驚きが生まれます。コントロールを手放し、素材自体の変化の過程で生まれるものを見ることに安堵を覚えると言います。
楽しくもどこかうっすらと不気味さも潜む作風が魅力の Armiの作品。子供の頃から、トーベ・ヤンソン(「ムーミン」シリーズ他)やイングリッド・ヴァン・ニイマン(「長くつ下のピッピ」シリーズ他)のような、豊かで緻密な絵本の挿絵に影響を受けてきたそうです。今は特に建築的な要素に夢中で、今後はそれをもっと自分の作品に取り入れたいと考えているのだとか。
「私の意図は、奇妙で、おもしろくて、美しくて、ユーモラスなものを作ること。それらの要素が、見る人に喜びや何か意味のある体験をもたらすことを願っています。」
水泳、クロスワードパズルを解くこと、街や自然を散歩すること、友人や家族と過ごすことが好きという Armi。昨年11月に初めて来日し、寒く曇ったヘルシンキから快晴の東京に着いて、非現実的な気分を味わったそう。東京や京都を歩き、ヨーロッパとは全く異なる言葉や建物、人々、食べ物などに刺激を受け大いに楽しんだとのこと。近いうちにまた日本を訪れたいと語っています。