Ambience 09/22

幾何学的な図形に切り出した板を版とする独自の手法による、ミニマルな中に質感を感じる感覚的な心地良さ。版画家 小板橋雅之(こいたばし まさゆき)さんの作品です。



空間との調和をコンセプトに、木版画をベースとした壁面のための作品づくりに向き合っている小板橋さん。図形や色に対する関心・独自の解釈は平面表現に留まらず、紙を幾重にも重ねた立体や、異素材と構成した作品なども展開。



これまで作品の中で多く扱ってきた「黒」に対して絶対的な普遍性を感じる一方で、最近では「色」についてよく考えているという小板橋さん。



色を扱いながら情報量のバランスを取ることに思考を巡らせた今回は、コントラストを抑えたアプローチによって、より空間に寄り添うことを目指した作品も。



手漉きの和紙などをはじめとしたテクスチャーのある支持体に、作品のイメージや工程に応じて油性絵具やアクリル絵具などを使い分けながら、空間における全体の佇まいやその作用にも意識を向けています。図形や色への興味や独自の解釈は平面表現に留まらず、紙を幾重にも重ねた立体や、異素材と構成した作品なども展開。



先ごろ訪れたデンマークにて、周辺の建築と見事に調和したビーチなど、新鮮な景色に触れてた小板橋さん。デンマークの「心地良い空気」に刺激を受けつつ、陰影に美を見出す自身の日本的な価値観も再認識したと言います。



作家の感覚的な心地良さを基軸に、図形同士の対話を描くように紡ぎ出される作品は、様々な空間と呼応しながら、観る者にも気持ちの良い呼吸をもたらしてくれます。


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