Traces of Flame

焼き締められたマットな質感に粗野な色合いと表情が際立つシンプルなフォルム。陶芸家 山本憲卓(やまもと のりたか)さんによる作品です。



沖縄県にて大嶺實清(おおみね じっせい)氏に師事したのち、現在は読谷村に工房を構える山本さん。灯油窯での作陶と並行しながら、コントロールの難しい登り窯での制作に打ち込んでいます。



自然の石や岩などの存在に惹かれ、沖縄という環境からも多くを受け取っていると語る山本さん。自然現象に近い炎の流れを再現する登り窯で焼かれた作品には、予期せぬ質感や色彩が焼成の痕跡として残り、器が窯の中で経験した大きなエネルギーや、素材そのものの力を可視化しています。



「焼締 平丸皿 小」は、登り窯で制作されたもの。手に取ると指先から伝わる程よい厚みと重みが心地よく、プリミティブな表情に対してシンプルかつ均整のとれたフォルムが印象的。自然物に近い魅力を得た作品の豊かな表情をより純粋に伝えるため、装飾を排した意匠となっています。



「炭化 カップ」は、登り窯での制作を重ねた山本さんが、その経験を元に灯油窯で制作したもの。コロナ禍によって多人数で行う登り窯の火入れが困難になってから、登り窯作品の化学的な組成や焼成反応などを細かく研究し、灯油窯でも劇的な窯変(ようへん)や深い味わいを再現することを可能にしました。



フリーカップとして、茶杯として、小鉢や蕎麦猪口として、様々な用途にお使いいただける万能なカップはいくつあっても重宝するもの。味わい深い佇まいで、食卓を引き立ててくれます。



「炭化 花器」も灯油窯で制作。炭化焼成など複数回の焼成を重ねることによって、自然物に近い魅力を得ています。その豊かな表情をより純粋に伝えるため、形状はごくシンプルに、そして洗練されたフォルムを心がけています。視覚的な存在感はもちろん、手に取ると重みや複雑な質感が指先からも伝わる花器。生けた植物をおおらかに支え、そのままでも力強い美しさを放つ佇まいです。

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