新たなサイクルの始まりとも言える春は、身につける香りも一新して新鮮な気持ちで迎えたい季節。ウィーンのフレグランスブランド WienerBlut （ウィーナーブルート） の HESPERIA は、みずみずしい柑橘のニュアンスで明るい陽光へと向かうこれからにぴったりの香りです。

３人のニンフ”ヘスペリデス”が黄金の果実の実る木を守り、歌を歌う園、西の果てにあるヘスペリア。ギリシャ神話のエピソードになぞらえた名前を持つ HESPERIA は、19世紀末ウィーンで贅沢の象徴であったオレンジの温室をテーマにした香りです。

当時は最も裕福な人間だけが珍しい柑橘類を集め、農園を経営することを許されていましたが、中でもマンダリンオレンジは長い間、最も高貴なものとして知られていました。マンダリンとセドラ(レモンの原種)の香りに始まり、同時に柘の木やジャスミン、杉に囲まれた庭の気配も感じさせます。さわやかさだけでなく上品で複雑な奥行きが感じられる、大人の柑橘です。

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