2023年7月21日(金) より、doinel にて、陶芸作家 森田 春菜(もりた はるな)さんの作品展を開催いたします。
森田 春菜(もりた はるな)さんは、東京を拠点に活動する陶芸作家。多摩美術大学で陶芸を学び、2006年から制作・展示活動を始めました。
陶という素材を扱う理由やその可能性を模索する中で、器や皿など定型のかたちを完成させていくことではなく、機能や用途を持たない立体表現に辿り着いたと語る森田さん。化学反応や自然現象によって変容した物質の表情やその佇まいなど、特に「質感」に対する関心を作品に反映しています。
創作においてキーワードとなるのは、脳科学分野の用語である「Qualia/クオリア」。「感覚の質感」という意味で用いられる「クオリア」は、脳内で意味付けされる前の純粋な「感じ」「質」そのものを指します。
植物が伸びていく時の回転運動や、目に見えない量子世界の存在、水分が蒸発していく経過の収縮など、人間が確認できないものの存在や機能などに由来した森田さんの作品は、多くの人が個々の中で無意識に堆積させている”記憶の手触り”が宿っているよう。形の無い感覚を、有形の存在で代弁してくれるような佇まいは、新鮮な実感と深層での既視感との両面を体感させてくれます。
心惹かれる質感と立体のフォルムが違和感なく一致することを目指している森田さんの作品は、作りものではなく初めから存在していたかのような、自然物と人工物の中間地点のような感覚を呼び起こします。その存在と鑑賞者が対峙した時に、自分自身の精神状態をリセットできるような作品でありたい。そう語る森田さんの作品は、そのテクスチャーを通して顕微鏡を覗き込むような、緻密で奥行きのある世界を体感させてくれます。
森田 春菜 作品展
会場:doinel (ドワネル) 東京都港区北青山 3-2-9
会期:2023年 7月 21日(金) – 8月 1日(火) 12:00 – 19:00 水曜定休
※最終日 8/1 は 17:00閉店
◯7月 20日(木) は設営のため休業いたします。
森田 春菜(もりた はるな)
東京を拠点に活動する陶芸作家。多摩美術大学で陶芸を学び、2006年から制作・展示活動を始めました。
創作においてキーワードとなるのは、脳科学分野の用語である「Qualia/クオリア」。「感覚の質感」という意味で用いられる「クオリア」は、脳内で意味付けされる前の純粋な「感じ」「質」そのものを指します。
植物が伸びていく時の回転運動や、目に見えない量子世界の存在、水分が蒸発していく経過の収縮など、人間が確認できないものの存在や機能などに由来した森田さんの作品は、多くの人が個々の中で無意識に堆積させている”記憶の手触り”が宿っているよう。形の無い感覚を、有形の存在で代弁してくれるような佇まいは、新鮮な実感と深層での既視感との両面を体感させてくれます。