Layering Colors
絵画のように繊細に重なる色。陶芸作家 齋藤一(さいとう まこと)さんによる作品です。

半磁器をベースに、色化粧土と釉薬を刷毛で重ねて仕上げられている齋藤さんの作品。刷毛の自由なストロークから生まれる軽やかな表現と、色彩の豊かなレイヤーが印象的です。筆の動きと素材とが調和し、幾重にも重なる奥深さと透明感を持ち合わせています。

目に心地よい複雑でやわらかな色彩とわずかに揺らぐフォルム、指先に感じる薄く滑らかな手触り。それぞれが響き合い、一体となっています。

齋藤さんの制作において重要な起点となっているのは、「器であること」、「食器であること」。食物連鎖の中で他者と人が最後に触れ合う場所が、器や食器だと感じていると言います。

「器を使う人」と、「器に容れられるもの」を同じ目線で見つめる。そうした意識が、齋藤さんの手と頭を通してある種のノイズをまとい、新たなクリエーションの源となっています。

使う人の感性によって、想像力が膨らんでいくような齋藤さんの作品。美しい絵画のように、また繊細でモダンな器として食卓を彩ります。










