2024年 1月19日 (金) より doinel にて、Mari Paikkari(マリ・パイッカリ) の作品展を開催いたします。
Mari Paikkari はヘルシンキを拠点とする彫刻家、アーティスト。環境技術、ビジュアルアート、セラミック、グラスアート、彫刻など幅広く学び、アアルト大学にて応用美術とデザインを専攻。空間彫刻や独創的なセラミックプレートを制作。陶器の音や動きを伴う3次元の空間で体験する空間インスタレーションなど、陶芸の無限の可能性を追求し、空間における構造や形状を探求しています。
陶芸家の父と織物職人の母の元、生活の中に常にアートがあったというMari。かつてARABIAの工場の煙突から出ていた匂いに懐かしさを感じたり、陶器や粘土の音に耳を傾けるなど、陶を五感で感じる姿勢が作品にも反映されています。
うねりやシワ、ひび割れのような荒々しくも個性豊かな表情を持つ Mari の彫刻的なプレート作品。元々窯が倒れてしまったことで偶然に生まれたという割れたプレートをきっかけに、多くの段階を経て、丁寧なコントロールのもと制作。20年近くの研究で得た粘土の性質への理解をベースに、粘土の乾燥による自然なテクスチャーを取り入れ、焼成での変形を誘発する造作を施すなど、陶土の質感を生かした美しい造形として仕上げています。
2度目となる doinel での作品展では、矩形のバリエーションをメインとした作品が並びます。独特なテクスチャーを引き立たせるシンプルなフォルムの作品が、豊かなモノクロームの色彩を見せてくれます。
photo by Sami Repo and Anu Brask
粘土を扱うことは自分と素材との絶え間ない対話であり、それは対象物が真の形と外観を見つけたと感じるまで続くという Mari。洗練された表現で見せる粗野なテクスチャーを、目で手触りで、素材や色の組み合わせで、自由に楽しみたいセラミック作品です。
Mari Paikkari 作品展
会場:doinel (ドワネル) 東京都港区北青山 3-2-9
会期:2024年 1月 19日(金) – 1月 30日(火)
営業時間:12:00 – 19:00 水曜定休
※最終日 1月 30日 は 17:00閉店
◯1月 18日(木) は展示設営のため休業いたします。
Mari Paikkari(マリ・パイッカリ)
1983年生まれ、ヘルシンキを拠点とする彫刻家、アーティスト。環境技術、ビジュアルアート、セラミック、グラスアート、彫刻などを学び、アアルト大学にて応用美術とデザインを専攻。多感覚的な空間彫刻や独創的なセラミックプレートを制作、フィンランド国内外で展示やプロジェクトに参加。陶器の音や動きを伴う3次元の空間で体験する空間インスタレーションなど、陶芸の無限の可能性を追求し、空間における構造や形状を探求しています。