陰影を感じさせるモノトーン地に力強い斜めパターンのグラフィックが施された柄です。
商品名の‘Pontefract’は欧米で人気の甘草(リコリス)のお菓子、Pontefract Cakeが由来です。リコリスの独特な香りがする黒いお菓子です。
1760年、イギリスの薬剤師ジョージ・ダンヒル博士が、イングランド北部ヨークシャー地域の町ポンテフラクト(Pontefract)で、甘草根を抽出し砂糖などを添加した甘いご馳走としたことが世界で初めて商品化された“甘いリコリス”の誕生と言われています。

使用しているのは‘fleece dyed’と呼ばれる糸。糸にする前の繊維から染色することで、糸にする過程で繊維同士の微妙なトーンが混ざり合い繊細で深みのある色が生まれます。
デザイン決定までには試行錯誤が繰り返され、配色だけでも50回以上実践で織っているそうです。
一見自由さを感じるデザインの奥には妥協しないもの作りへのこだわり、探究心があります。そこには想像以上の労力と時間を要します。

表裏でカラーが反転したデザインはどちらの面を使っても表情豊かです。ラムウール100%で軽く肌触りもとても滑らかです。

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