神奈川県を拠点に活動する陶作家 植田佳奈(うえだ かな)さんによる「砂 一輪挿し」です。
土での質感表現の可能性を探る新しい陶芸を目指し、明確な用途を持たない感性的なものづくりに向き合っている植田さん。
長い時間をかけて波に削られてきた石や、動物の毛並みの流れ、蚕の繭の肌理など。自然物の生成過程や、質感・形態がどのように構成されているかをじっくりと観察し、得られた気づきを作品に落とし込んで制作しています。
粗い砂をまとわせたような質感の「砂 一輪挿し」。
中空の円錐/つぼを素焼きした後に、釉薬を掛けて本焼き。白い土を細かく砕き焼成して作る白砂にそれらを埋めて、再度焼成。円錐/つぼの釉薬が溶けて表面に白砂が付着します。この制作工程のために、内側にも砂の質感が現れているつぼは、海の中で長い時間を経て採集されたもののような表情を見せます。
柔軟な感受性によって、自然物が持つ神秘的なありさまを、土という身近な素材によって追体験させてくれる植田さんの作品。インテリアの中にそっと置いておくだけで、日々のふとした瞬間に心地よさをもたらしてくれる作品です。
◯発送日について
・こちらの商品は店舗より順次発送いたします。
通常の出荷よりお時間をいただき、発送には数日お待ちいただく可能性がございます。
ショッピングガイドに記載の出荷日とは異なりますので予めご了承ください。
・別の商品を同時にご注文いただいた場合、出荷場所により2個口となり、発送日が異なる場合がございます。
item details
素材:陶器
サイズ:円錐 約 φ 5.8 x h 6.4 cm / つぼ 約 φ 8 x h 7 cm
・サイズはおおよその寸法となります。目安としてお考えください。
Kana Ueda [2025.7.13 19時まで期間限定]
植田佳奈(うえだ かな)さんは 1992年に生まれ、武蔵野美術大学にて陶磁を専攻し、現在神奈川県を拠点に活動する陶作家。土での質感表現の可能性を探る新しい陶芸を目指し、気の遠くなるような工程を経た象嵌作品や、独自の着想によって生み出された多孔質のオブジェなど、明確な用途を持たない感性的なものづくりに向き合っています。
自然物の生成過程や、質感・形態がどのように構成されているかをじっくりと観察しているという植田さん。動物の毛並みの流れ、蚕の繭の肌理など、極小の造形をみつめるミクロの視界から、水の中を転がってきた石から途方もない時間の積層を汲み取るマクロの感覚まで。柔軟な感受性によって生み出される作品は、自然物が持つ神秘的なありさまを、土という身近な素材によって追体験させてくれます。