Creamore Mill（クレモア ミル）のオーク材のペグレール。
コートやジャケット、帽子やスカーフ、あらゆる家庭用品の保管に最適な、シェーカースタイルの素朴で美しい壁掛けフックです。
簡素、勤勉、平等、秩序といった理念を反映したシェーカーの家具。
プロテスタントの一派で1700年代に設立されたクエーカー教、さらにその一派で18世紀にイギリスからアメリカに渡ったシェーカー教徒。新天地に渡った彼らが安定した収入を得るために制作した、装飾を排除しつつも温かみのある家具は、近代の家具デザインに大きな影響をもたらしたと言われています。
ペグレールはシェーカーの共同世帯を整理するためのシンプルで独創的な方法でした。6インチ（約15.24cm）の間隔で丸いペグが配置された木製のレールは、衣類やほうき、椅子など、あらゆるものを吊るすために使用され、床を空いた状態に保ちました。
均一なペグの間隔には反復や対称性への好みが表れていると言われ、部屋の秩序と調和を求めるシェーカーの志向が反映されています。
共同世帯ではなくても、キッチンツールやエプロン、玄関でコートや帽子、バスルームでタオルをかけるなど、屋内のあらゆる場所で役立つ、現代の生活でも変わらず活躍する道具です。
item details
サイズ：W56 × D8.8 × H7cm
素材：オーク
Creamore Mill
イングランドShropshire地方の、トラディショナルなスタイルをベースとした機能的なインテリアとガーデニンググッズのウッドターニング(木旋盤)とテザインの工房です。
1981年に家族で使っていた洗濯用の小屋でわずかな工具と木工旋盤を使い、地元で仕入れた木材を加工することからスタート。このときの経験からデザインを重視するようになっていきました。その後、手狭になったため現在の工房のあるCreamore Millへ。Creamore Millは元々は何世代も続くとうもろこし畑と木工場でしたが廃業寸前。そんな状態の工場を引き継ぎ、改築を繰り返しながら工房をよみがえらせました。手仕事の高度な技術のおかげで、工房は着実に大きくなっていき機械化も進みました。デザインから発送まで全て工房で行っているので職人の商品へのアプローチが本物志向。比較的最近の工房ですが、ふるき良きイギリスと彷彿とさせる「道具」を丹念に生産を行っており、創業から約30年たった現在も変わらず、家族経営でオリジナルのデザインの木製品を工房で生産し、多くの人に愛用されています。
